大学生の一人暮らしでペットを飼える?
ペットを飼いたいと思う人は、小さいころに家族でペットを飼っていた人が多くを占めます。
実家で猫や犬を飼っていたから、一人暮らしをするときは同じように一緒に暮らしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
大学生の一人暮らしでペットを飼うメリットとデメリット、また人気のペットや種類について紹介します。自分に合うペットを探してみましょう。
ペットを飼うメリット
一人暮らしの部屋には光がついていないので、帰ってきたときにふと寂しさを感じますよね。
そんな真っ暗な家に帰ってきたときに、ペットが玄関で待ち構えてくれていたら、一人暮らしの寂しさはさっぱりなくなるでしょう。
ペットと暮らし始めると寂しさがまぎれるだけでなく、生活にハリが出てくると感じる人もいます。例えば、買い物へ出かけたときに、「ペットのエサは何味にしてあげようかな」などと悩めるのも楽しみのひとつ。部屋中を走り回ったり、トイレの粗相があったりなど、本来なら手間になることが、何も起こらない一人暮らしの家に、刺激を与えてくれるのです。
他にもペットを飼うメリットは、医学的にも紹介されています。ペットと過ごしていると精神的に落ち着いたり、癒されたりしますが、それ以上の効果もあるそうです。
例えば、血圧やコレステロール値が下がったり、脳卒中になりにくくなったりという結果があります。ペットを飼っていない人に比べ、飼っている人のほうが、病院への通院回数が2割近くも少ないそうです。
また、犯罪経験者にペットを飼育させたところ再犯率が下がったということも、海外の研究で発表されています。
ペットを飼うことで健康になったり、心の癒しになったりするので、一人暮らしが寂しいと感じている人は検討してみるといいでしょう。
ペットを飼うデメリット
ペットには癒し効果や病気を抑制する効果が期待される反面、デメリットも持ち合わせています。
ペットも立派な生き物なため、食事代や生活費などの出費はかさみます。一人暮らしでお小遣いを制限しているような状態であれば、飼育するのは金銭的に厳しいでしょう。生活が落ち着いてから検討することをおすすめします。
また、キレイ好きな人にはペットに慣れるまで辛く感じる可能性があります。メリットとして生活にハリが出ると紹介しましたが、要するに部屋を散らかしてくれるので、掃除の手間が増えることに不快感を持ってしまうことも。飼うペットにもよりますが、部屋の中で放し飼いをする猫や犬の場合は、気ままに散らかしてくれるので、そういったところが気になる方はケージで飼育ができるハムスターや小鳥などを選ぶといいでしょう。
他にも、自分だけでなく他人に迷惑をかけてしまうことも想定しておきましょう。例えば、ペットが部屋の中を走り回る音が、隣の部屋や下の階の方に不快感を与えてしまったり、鳴き声が大きいことでマンションや近隣の方に迷惑をかけてしまったりなど。生半可な気持ちでの飼育は難しいですし、動物を悲しませてしまうことにもつながってしまうので、飼う前に飼育できる環境なのか、金銭的や精神的にも大丈夫なのかしっかり確認しておきましょう。
ペットを飼うときの注意
ペット可物件かどうか
飼いたいと思っても、住んでいるマンションやアパートがペット不可の場合があります。物件を探すときにペット可の物件で探していないと、高い確率でペットの飼育は不可と言われてしまいます。
爬虫類や、昆虫であればペット不可でもOKというマンションはありますので、不動産屋さんや大家さんに確認してみましょう。間違っても確認せずに飼い始めるのはやめてくださいね。最悪の場合、強制退去を命令されることがありますので、ペットがダメな場合は引っ越しも視野に入れて検討してみましょう。
家に毎日帰れるか
毎日ちゃんと家に帰ってこられるのかは、とても重要な項目です。
散歩に連れて行かないとストレスを溜めてしまう犬の場合、たとえ体調が悪くても毎日散歩に連れて行くという気持ちが必要です。
代わりに散歩に行ってくれる人がいればいいのですが、いない場合は散歩が不要な動物を考えてみましょう。
他のペットでも、エサや水は毎日取り換えてあげないと病気になってしまう可能性があります。長期間家を離れる可能性のあるバイトやサークルに所属している人は、ペットホテルに預けられる金銭的な余裕や、周りで代わりに見てくれる人がいるのかなど、事前に確認しておきましょう。
ペットにかかるコストを払い続けられるか
ペットの寿命を考えて飼うようにしましょう。大学生活は一般的に4年で終わります。飼育するペットにもよりますが、4年間ではまだまだ子供の可能性があります。去勢が必要だったり、予防接種が必要だったり、何かと費用がかさみます。
また、卒業後の仕事選びや引っ越し先の物件選びなどでは、ペットを基準に考えないといけません。物件や引っ越し費用などでも、ペットを飼っていない人に比べると、ペット分のコストは多少かかります。
他にも、ペットが病気になったり衰えてきたりすると、病院へ行くことも増えてきます。ペットの治療費は数万円単位でかかる場合があるので、甘く見ているとお財布に大打撃を受けることも。
ペット保険に加入しておくと、急な出費でも安心して対応できますが、月々の支払いが滞りなくできるかなどは飼う前に調べておきましょう。
人気のペット
- 猫
ペットを飼っている大学生の中で一番人気だったのが、猫。
女子率が高いのですが、男子の猫派も多く、クラスの一割近くの人が猫を飼っています。
犬に比べて飼育の手間が少ないというのが人気のポイント。猫の場合は物件選びが難しいので事前に確認しておきましょう。
血統書付きの猫だと数万円から売られていますが、譲渡会や里親募集しているところで探すのがおすすめです。 - げっ歯類
ねずみやハムスターのことをげっ歯類と呼びます。ペット飼育が不可になっているマンションでも、げっ歯類ならOKを出してくれる大家さんもいるので、交渉してみましょう。
げっ歯類とは異なりますが、最近ではモグラの一種のハリネズミが人気上昇中です。ねずみやハムスターは1,000円程度、ハリネズミは5,000円から売られているので、お手頃です。ケージや床材、エサ代をまとめても1万円ほどで揃うでしょう。 - 小鳥系
小鳥は種類によって、かなり長生きしてくれるので人気があります。
セキセイインコや文鳥が7年ほどの寿命に比べ、オウムは50年以上生きることもあるのだそうです。いつかは人間より先に逝ってしまうペットだからこそ、できるだけ長生きしてくれる動物を選ぶ人が多いのだとか。飼育用のカゴなどはセットで購入すれば15,000円程度で準備ができます。 - うさぎ
うさぎはほとんど鳴かないのでマンションなどでも飼いやすいペットです。ウサギ自体は無臭ですが、フンやおしっこが匂います。最初のしつけがきちんとできれば、匂いはそこまで気にならなくなりますよ。雑種のミニウサギだと3,000円から購入でき、ケージや餌、おもちゃなどをまとめて購入しても15,000円ほどで揃います。 - 爬虫類系
トカゲや亀などの爬虫類は男子に人気。簡単に飼育ができそうに見えて、温度や湿度のこまめな管理が必要です。トカゲや亀は1,000円ほどで買えるものから数万円の種類もあります。
水槽やヒーターなど、フルセットで購入すると2万円から3万円ほどで飼育が始められます。 - 両生類系
ウーパールーパーやサンショウウオ、カエルなどが両生類です。飼っている人は少数派ですが、まれに両生類好きのマニアック女子もいます。
両生類の飼育方法は飼う種類によって異なります。水陸両用の水槽を準備するのか、水槽だけでいいのかなどで初期投資は変わってくるので、専門のペットショップで確認してみましょう。 - 犬
大学生で犬を飼育している人は意外に少ないです。将来飼いたいと思っている人は多いのですが、学生生活とアルバイトをしている現状では、飼育しきれない可能性を考慮しているのだとか。犬はペットショップで15,000円から十数万円で購入できますが、予防接種や感染症混合ワクチンなどを含めると、初期費用は最低でも5万円以上かかります。学生が安易に手を出せない理由も納得できます。 - 魚
部屋にアクアリウムを設置するだけでガラッと雰囲気が変わります。落ち着いた大人の世界を作りたい人におすすめ。熱帯魚は1匹100円から数千円まで、幅広い価格帯になっています。1匹で買うことはないと思いますので、お財布と相談して数千円くらいだと想定しておくといいでしょう。小さい水槽のセットは5,000円からありますので、お試しで始めやすい価格帯です。ポンプの電気代がかかることも考慮して選びましょう。 - 昆虫類
昆虫類で人気なのはカブトムシやクワガタです。初心者にはクワガタよりカブトムシのほうが飼育しやすいのでおすすめ。虫かごに産卵木や土、餌、コバエシャッターなどがついて3,000円ほどで購入できます。昆虫を含めても5,000円ほどで飼育が始められるのがポイントです。
大学生活中にペットと過ごすには?
飼育するための環境づくりや、金銭的な問題など、ペットを飼うにはいろいろな問題があります。
生き物の飼育は途中で投げ出せないので、飼う前にきちんと検討しましょう。
また、ペットは小動物だけでなく昆虫類や爬虫類、魚類などもありますので、視野を広げて自分に合った種類を探してみてはいかがでしょうか。